バージョン 0.6.0 で追加.

ログの設定

discord.py はPythonの logging モジュールを介してエラーやデバッグの情報を記録します。loggingモジュールが設定されていない場合は、エラーや警告が出力されないため、設定するとを強くおすすめします。loggingモジュールの設定は下記手順で簡単に実装が可能です。

import logging

logging.basicConfig(level=logging.INFO)

アプリケーションの始めにこれを書き加えるだけです。これはdiscordからのログを logging モジュールを用いた他のライブラリ同様、コンソールに出力します。

オプションである level の引数は出力するイベントのレベルを指定するためのもので、 CRITICAL, ERROR, WARNING, INFO そして DEBUG を指定することが可能です。指定されていない場合はデフォルトである WARNING に設定されます。

また、 logging モジュールでは更に高度な設定が可能です。たとえば、コンソールへ出力するのではなく、 discord.log というファイルにログを出力するには、以下のスニペットが利用できます。

import discord
import logging

logger = logging.getLogger('discord')
logger.setLevel(logging.DEBUG)
handler = logging.FileHandler(filename='discord.log', encoding='utf-8', mode='w')
handler.setFormatter(logging.Formatter('%(asctime)s:%(levelname)s:%(name)s: %(message)s'))
logger.addHandler(handler)

特に、 INFODEBUG といった冗長なイベントレベルを設定している場合、プログラムの標準出力をつまらせてしまう原因になるため、ファイルへの出力が推奨されます。

詳細は、logging モジュールのドキュメントを参照してください。